子連れ出社について、賛否両論と僕が思うこと。
子連れ出社について、実際に子連れで働くママさん目線の記事はこちらを。
→ 子連れ出社を始めて、半年を振り返る【社長語録編】
周りからの目線の記事についてはこちらを参照ください。
→ 子連れ出社を受け入れて分かった10のこと
某番組で子連れ出社について、実践されている社長さんは子連れ出社に肯定的なものの、放送内容は意図と反して否定的な内容で放送された、と波紋を呼んでいるようです。
この問題について、昨年から子連れ出社を実践している企業の社長として黙って見過ごすことが出来ませんでした。
良く考えていただきたいです。
社会にとって、いつから子供が邪魔者になったのでしょうか?
そして、社会はいつから少子化を憂うようになったのでしょうか?
社会が子供を受け入れられなければ、子供は増えるわけがありません。
実は子供が嫌いだという人の大半は、子供と接する機会が少ない人たちなんです。
こだまシステムで子連れ出社を始めた結果、独身男性ですら『え?俺は昔から子供好きだよ?』という雰囲気になりました。
いままでそんなこと誰一人として話してなかったのに、です。
ただ、本当によく考えてもらいたいのはここからなんです。
もし、社内の大多数が子育て真っ最中で、大多数が待機児童を抱える親御さんだったら?
真っ先に社内に保育施設がつくられるのではないでしょうか?
皆、自分の事であれば真剣に考えるんです。
しかし、自分の事でなければ、『自分に対する利害』で判断しがちなんです。
その結果、一部の少数派の人たちにとってとても働きづらい環境になっていないでしょうか。
それは何も子連れに限ったことではありません。
親の介護で時短勤務をしなければいけない人は、当たり前のように重要なポストから外されていませんか?
病気で通院を余儀なくされている人は、当たり前のように邪魔者扱いされていませんか?
そういった、社会的(会社的?)弱者にとって多数派の人の理解を得られずに、とても息苦しい社会になっていないでしょうか?
※便宜的に弱者と言う言葉を使いましたが、本質的には彼らは非常に強くたくましく、尊敬に値する人たちであることを付け加えさせていただきます。
こだまシステムが子連れ出社を始めたきっかけは、一般的ではないかもしれません。
我社の求人に応募してきたあるシンママ(シングルマザー)さん。
お子さん(当時2歳)を保育園に預けると熱を出してしまい、保育園に預けることが出来ないと悩んでらっしゃいました。
働かないわけにもいかず、かといって預けることもできず、ママさんの実家は地方でやはり預けることもできず。
シンママさんですので、旦那さんの力を借りれるわけでもなく。
もう実家に帰るしかないかもしれない、そんな状況で我社の扉を叩いたのでした。
私にとっては、ここで採算性なんて考えていられません。
こだまシステムが雇わずして、誰が彼女の力になれるのか。
そんな想いで採用しました。
※彼女の名誉の為に、書き加えておきますが、「子供連れで困っていたから」それだけが選考基準ではなかったことも、ここで強調しておきます。人材として、こだまシステムに必要であったこと、その上で子供を預けることができずに困っている状況があった、という話です。
子連れ出社に反対している方へ。
今一度、自分が社会で息苦しく感じたことを思い起こしてください。
今一度、自分が少数派で苦労した事、理不尽な思いをしたことを思い起こしてください。
私は我が『こだまシステム』が、集団の中に於ける個人にとって息苦しくない会社になることを、また個人の抱えた社会的背景に理解のある会社になることを切に願っています。
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しゃちょー

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