解雇はしない!ぺヤングに学ぶ経営姿勢。
カップ焼きそばに異物が混入していたというニュースが流れてまいりました。
食品に異物が混入するというのは何も珍しいことではないかもしれませんが、良くも悪くもネットの拡散力によって販売停止・自主回収・製造中止という事になりました。
ペヤングを作っている『まるか食品』と言う会社は、Wikipediaによると創業85年の歴史ある企業のようです。
従業員は100名(一部の報道によると170名)、資本金は4,000万円だそうです。
僕が衝撃を受けたのは、従業員がわずか100名、資本金がわずか4,000万円の、いわば中小企業にもかかわらず、これだけの知名度があるという事でした。
継続は力なり、とはまさにこのことなのでしょう。
今回の件で工場は完全にストップするそうですが、『従業員170名は解雇しない』と報道されています。
この170名に非正規雇用の方がどれくらい含まれているのかわかりませんし、販売会社のまるか商事は別会社のようですので、170名というのがどこまでが対象かはわかりません。
ですが、会社が傾いた時に、どれほど解雇という言葉が脳裏をよぎる事か。経営者の方は経験があるのではないでしょうか。それを思うと、まずは経営者として称賛すべき行為だと思っています。
コストを削減したいのであれば、工場労働者を含めてすべて自社雇用で運営するべきでしょうし、今回のような事態に備え、生産の調整を行いやすくするのであれば、生産は外部委託するべきなのでしょう。
ここは経営者として、とても悩むところだと思います。
かくいう僕も、今後どちらにどのくらい舵を切るべきなのか決めかねている部分でもあります。
しいて言うなら、僕は雇用を増やすことが使命だと感じているので、おそらくは自社雇用でやっていこうとするのでしょう。
しかし、自社雇用であろうと、外部委託であろうと、仕事が激減するとそのしわ寄せはどこかに来てしまいます。
そうならないよう、売上を分散させ、リスクを極力下げる努力が必要です。
それでも人員整理の必要性に迫られるようなことがあれば、営業に配置転換したり、それまでの蓄えを投資して新しい事業をおこすなど、雇用を維持してこそ一人前の経営者だと思います。
我が、こだまシステムもいつまた危機に襲われるとも限りません。
皆が安心して働けるよう、リスクの極小化へ向けて努力していきたいと思う、そんな出来事でした。

しゃちょー

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