フリーターをこだまシステムで正規雇用したい!~こだまシステムの10年を振り返る~
最近女性社員から『社長、ダイエットしましょうよ!』と言われる回数が増えてきて、ついに折れそうになってしまっている金重です。
何事にも屈することなく、日々成長してゆくのが社長のあるべき姿であると、どこかの自己啓発書に書いてあるのかどうかはわからないままに、自分の信念を曲げることなく、一歩一歩、少しずつではあるけれど確実な成長を遂げていきたい所存です。
(訳:ダイエットなんてするもんか!)
(編集者注:痩せた方がかっこいいですよ!)
さて、こだまシステムでは当初数年間は社員を雇用していませんでした。
起業した理由を読んでいただければわかりますが、社員を雇うからには無責任なことはできないと思っていたので、とても慎重になっていました。
そして2009年、リーマンショックの後だったと思います。
お客様から 『仕事があるから人雇って準備しとけ』 とのお声をいただき、意を決して採用することにしたのです。
『お客様は神様です』 と言う言葉が、まさにその通りだなと思った出来事でした。
とはいえ、自称 『社会企業家』 の社長としては、採用一つとっても 『世の中を良くしたい』 と言う思いがありました。
就職で困っている人はいないだろうか?
そして思いついたのは、シングルマザーとフリーター。
早速 『正社員になりたがっているフリーターは居ないか?』 と声を掛け、そして 『フリーター正規雇用計画』 の第一号が入社に至ります。
そこからがまさに青天の霹靂でした。
例のお客様から 『ごめん、案件無くなった。』 とたった一言。(あぁ、神様・・・)
もちろん、まだ何も契約していない以上、お客さん(あえて様はつけません!)を責めることはできません。
経営者として浅はかでした。
かといって、雇った社員を解雇するのか?
人を駒としか思っていないような会社を作りたかったのか?
普通の中小経営者なら、真っ先に解雇するのかもしれませんが、そいういう労働環境に対するモラルの低さが起業した理由でもあるので、雇用を維持することを決めました。
雇った社員は元フリーターですので、エンジニアではありません。
技術的なスキルもほぼゼロだったので、自宅待機を命じ、課題を与えて勉強してもらう事にしました。
自宅待機や休職であれば、法的には給与を満額支給しなくても良かったのですが、そこは僕の正義感が許しません。
だって、社員には何の悪いこともないのですから。
売上は僕の一人分。
そこからまず社員の給与を満額支給する。
必要な経費を支出して、残った分が自分の報酬。
帳簿上は完全に赤字。
帳簿上の自分の報酬なんてただの数字で、実際に受け取ったのは半分以下だったと思います。
当然、自分自身の生活は苦しかったです。
ですが、ココであきらめたらブラック企業と変わりありません。
何とか新人でも入れる現場が無いか一生懸命探す日々でした。
会社が倒産するほんの一歩手前でした。
それでも解雇するという選択肢はありませんでした。
僕が稼ぎ、社員を養う。まさにそんな状態でした。
そして1年かかってようやく案件が決まりました。
そうです、1年です。
会社が人を雇うというのは、こうも責任のあることなのかと改めて感じたとともに、その当時から今に至るまで、いまだ1人も解雇はしていません。
そしてこれからも、決して解雇はしない。
これは社員のご家族の前でも宣言しています。
それが、僕の経営者としての責任です。
その社員も6年たった今では僕の右腕です。
人を大事にすることは、経営のいろはの 『い』 だと信じて今日も採用活動を続けています。

しゃちょー

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