去りゆく人達がこだまシステムに残してくれたもの
先日、とある結婚式の二次会で、とある女性に出会いました。
正確に言うならば、「出会い」ではなく「再会」ですね。
彼女は、以前こだまシステムで働いていた方。
相変わらずで、元気そうで、少し安心しました。
彼女がこだまシステムを去った時のことは、今でも心に残っていることでもあったので…
彼女はこだまシステム初めての女性社員。
優秀な人で、勉強熱心で、とても魅力的な人でした。
若くして子供を産んだお母さんでもありました。
初めて就職をする会社として、こだまシステムを選んでくれたのです。
明るくて快活な彼女は、すぐにこだまシステムに打ち解け、会社のために毎日本当に一生懸命でした。
また妻業、お母さん業と並行して、勉強までがんばって国家資格を取得。
本当に努力家でもあったと思います。
そんな彼女が、こだまシステムを去った理由。
それは、彼女の大事な一人息子君が、ちょっとした事件に巻き込まれたことから始まりました。
命に別状などはなかったものの、傷ついた自分の子供の心のケアに、そして親として抱える多大な心配に、元気いっぱいだった彼女からは次第に笑顔が消えていきました。
その期間は長く、やがて、仕事にも支障が出るほどに…。
彼女自身が不安定になっていることは、周りから見ていてもよくわかりました。
当時のこだまシステムは従業員が10名にも満たない、まだまだ小さな会社。
お客様先に出向いて業務をすることがほとんどで、その席に長期的に穴を空けていることは、会社の信用にも関わります。
それでも、彼女が息子君の近くにいてあげたいと思うのならば、会社のことなどは気にしなくていいと、私たちは本気で考えていたんです。
けれど、彼女は必死で、仕事を続けました。
初めての勤める会社だからこそ、頑張りたいと考えたのかもしれません。
でも、やっぱり限界以上のものが出てきてしまったのだと思います。
ある日突然、会社に来られなくなり、そのまま退職という形になってしまいました。
みんな、彼女が大好きだったから、ショックでした…
知らないうちに彼女を追い込んでしまったのかもしれない、何気ない一言で傷つけてしまったかもしれない。この件で社内が言い争いになることもありました。
当時の私はただ悔しかったのを覚えています。
会社として、何もしてあげられなかった。一人で抱えて、そのまま何も言わずに辞めてしまうほどに、孤独だったのだろうか…。随分長いこと考えていたような気がします。
どこかで誰かが「うちの会社で、女性がSEとして働くには無理があったんだよ」と言っていたことが、心の奥底に引っかかっていました。
それでも、会社は続いていきます。
感情的な期間を過ぎた頃には、みんなで必死に話し合いました。
何が良くなかったんだろう?本当はどうすべきだったのか。
これは、彼女の時だけではありません。
人が辞めて行くたびに、それでも必死に何かを学ぼうと前に進んできました。
会社に感情はないかもしれませんが、こだまシステムの人々は人が辞めるたびに、傷つき、落ち込んでしまいます。
こればっかりは慣れません(慣れてもいけない気もしますが…)。
でも、ずっと守ってきたのは、腐らないこと。言い訳をしないこと。
「〜だったからさ、しょうがなかったんだよ」こんな風に物事を捉えていたら、前には進めません。
目の前のことから、何かを学ぶこともできません。
そんな反省会をくり返えし、こだまシステムは、少しずつ大きくなりました。
先日、UPさせていただきました、こちらのブログで、何気なく「仲間が増えた」「女子が増えた」「子供が増えた」「ママが増えた」とさらっと書かせていただきましたが、実は、中の人としては、
ものすごーくっっ嬉しい事態だったんです!!!!
先述の彼女が辞めてしまったことは、本当に悲しい出来事ではありました。
でも、そんな彼女が残してくれたもの。
こんなにも、仲間たちが増えました!
女性がSEとして働ける会社になってきました!
少しずつでも、ママが働いてくれる会社になってきています!!
こだまシステムは辞めて行く人たちからも、たくさんのことを学ばせてもらっています。
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中の人

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